【インタビュー】執行役員 長谷川 智耶


今回は2023年度4月からスタートした執行役員制度に伴い、キーマンのインタビューをお届けします。
第4回目はヘルステック事業部、エンタメテック事業部、マーケティング事業部の執行役員を務める長谷川 智耶氏の紹介です。


──簡単に自己紹介をお願いします!

長谷川 智耶です。岡山県出身です。趣味は漫画・ゲームで、週末は子育てをしてます。
あとは料理を作るのが好きで、中華料理を作るときはソース作りからやってます!

──これまではどのようなキャリアを歩まれてきましたか?

2010年にサイバーエージェントの子会社であるシーエー・モバイル(現CAM)に新卒で入社しました。最初はゲームを作る部署に配属され、ゲームプロデューサーになるという道を歩むはずだったのですが、その時営業部署で働いていた同期が3か月で辞めてしまい、ヘルプで営業部署へと異動することになり、そこから営業の道を歩むことになりました。

当時の私はすごく優秀な社員という感じではなかったのですが、「言われたことはちゃんとやる」「諦めずにやる」というキャラクターが認知され、社会人3年目でマネージャーに抜擢してもらいました。そこから部長職を経て9年目でシーエー・モバイルの執行役員になりました。
「ビジネスの根幹たる部分を調査して、企画を立案し、お客様にご提案、ご発注いただく」というのはどんな新規事業でも変わらないと思うので、その工程の精度を磨き続けることで自分なりの仕事の型ができたのではないかなと思っています。


──そもそもどうして東京通信を選ばれたんでしょうか?

外川会長とランチに行く機会があり、当時抱えていた仕事の悩みを相談していました。
外川会長からは「やりたいことがあるなら今やった方がいいです。長谷川さんが実現したい事業をやってくれたら、会社も成長できると思うのでよかったら一緒にやりませんか?」とお誘いをしていただいたのですが、一度お断りしました。

その後、古屋社長とお会いする機会があり新規事業案をプレゼンしてくうちに、まだ自分が入社してもいないのに、既に提案したものを事業として興こしてくださっていました。そのスピード感に驚きつつもとても嬉しかったのを覚えています。
このスピード感で意見を出しあえる環境で働きたいと思い「ぜひご一緒させてください」とお願いしました。

私みたいに新しいことにどんどんチャレンジしていきたいという人間にとっては、その土壌があるというのはとても有難いですし魅力的ですね。

──ご担当される事業とその内容、展望を教えてください。

新規事業を担当していて、主に2つの軸があります。一つ目はヘルステックです。代表ブランドは「OWN.」になります。
OWN.誕生の流れを簡単に説明しますね。当時、私は社内で“クリエーターエコノミー“に特化した新規事業の立ち上げを画策していました。アメリカではクリエーター・インフルエンサー(以後インフルエンサーに統一)が立ち上げたビジネスが時価総額1,000億円を超えるなど盛り上がりを見せていたのですが、当時の日本のインフルエンサーのマネタイズ方法といえばオンラインサロンやグッズ販売など、ファンビジネスの域を出ないものばかりでした。そして、私はそんな状況にもどかしさを感じていました。なぜなら、インフルエンサーの中には圧倒的な知識量、影響力、ビジョンをお持ちの方も多く、そんな彼・彼女らの才能はファンビジネスにとどまるべきではないと考えていたからです。具体的に言うと、彼・彼女らの実現したい世界観を私たちがビジネスサイドからサポートできれば、世界でNo.1を目指せるような事業が創出できるのではないか?という仮説を持っていたのです。
仮説を検証すべく、たくさんのインフルエンサーさんと打ち合わせをしました。そこでひときわ異彩を放っていたのがTestosteroneさんでした。

──Twitterの筋トレの人!私もフォローしてます。

はい、あのTestosteroneさんです(笑)
詳しく話すと長くなってしまうので割愛しますが、初回のミーティングからいろいろと衝撃を受け、この人となら本気で事業創出に取り組める!この人とやりたい!と思いました。しかし、Testosteroneさんはこだわりが強く、案件はもちろん、仕事もなかなか受けてもらえないことで有名で(実際、長期的な仕事の取り組みは弊社が最初で最後です)、何度も打ち合わせを重ねて信頼を勝ち取っていきました。
議論を重ねていくうちに取り組むプロジェクトの全貌が見えてきて、「OWN.は腰を据えて取り組むべき事業で東京通信グループの柱になり得るサービスだぞ」と思えるようになり、元々は複数のインフルエンサー事業を同時並行で立ち上げようとしていたのですが、OWN.一本にフォーカスすることに決めました。「極上の健康を、すべての人へ」というのがOWN.のミッションで、とにかく全人類を健康にしたい。幸せになってほしい。というのがOWN.の存在理由なのですが、私としても、これは人生を賭ける価値のあるプロジェクトだぞと心から共鳴し、OWN.を良いサービスにするために日々全力を尽くしています。

私たちは“クリエーターエコノミー”を諦めたわけではなく、まずはOWN.という圧倒的な成功事例を作ることで、インフルエンサーさんが新規事業をクリエイトする際、真っ先に東京通信グループに声をかけよう!と思ってもらえるような存在を目指しています。OWN.もそうなのですが、規模感的にはもはや社内にベンチャー企業を立ち上げるぐらい大きなものであり、それを実現するための優秀な人材が弊社には揃っています。弊社と組めば、資金調達や人材採用、事業戦略などの面倒ごとをすべて弊社に任せて、インフルエンサーさんは実現したい世界観の構築にのみ専念できるとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。OWN.の成功をきっかけに、今後もっと新しいビジネスをインフルエンサーさんと一緒に作っていけたらと思っています。実現したい世界観のあるインフルエンサーの皆さまはぜひ弊社にご相談ください。

2つ目はエンタメテックです。業界的に「有名になることとお金を稼ぐことは必ずしもイコールではない」ということがジレンマになっていて、かなりの才能が埋もれてしまっているなという感覚があり、私たちとしては、既存であるようなファンクラブという形を多様化させていき、コンテンツ化していかないといけないと考えています。有名になることやタレント性を持たせるということも多様化しているので、それをもっとよりよい形にしていかなければならないと思います。何かを発信したいと思う人たちにシステムやテクノロジーを提供したいと考え、私たちはいま「B4ND」というメッセージアプリをその第一歩としてリリースしています。


──長谷川さんから見た東京通信の魅力とはどんなところですか?

マーケティングを基軸にした幅広い事業展開だと思います。「マーケティングを基軸とした」の意味としては、東京通信の強みであるマーケティング力は、いわゆる集客力だけではないと考えています。市場の変動、競合の環境、テクノロジーの進化など同じ事業でも様々な変化がIT領域では活発にあります。直近だとChatGPTをはじめAIの動きは活発です。
「市場・競合・テクノロジーを調査する過程で新しいチャンスが生まれるのでは?」という思考も大切なマーケティング力になるんですよ。そのためゲームのみではなく、エンタメ、ヘルスケアなど熟成した市場にもチャンスがあると考えています。東京通信では様々な分野に投資を行っていますし、幅広い事業展開が今後も期待できると考えているため、一緒に働く人たちにも「色々な事業を経験するチャンス」「新しい領域を作っていく経験」が得られると思います

──最後に、これからの東京通信をどのようにしていきたいですか?抱負をお聞かせください

他所では「代表的なサービスとか事業を作りたい」とよく聞きますが、私は代表的なブランドを創出したいなと思っています。ブランドってすごいなと思うんです。東京通信では『Digital Well-Being』をビジョンに掲げていますので、社会やユーザーにとって大事なことを守りながらサービスの質も担保するというのがブランドだと思います。そういう「ブランド」を東京通信から創出したいですね。

最後に

第4回目のインタビューは長谷川氏にお話を伺いました。常に事業やサービス、ユーザーのことを一番に考えて行動する長谷川氏。そんな心のこもった今後のサービスにもご注目ください!

インタビュー中にもありましたOWN.の事業内容やビジョンに関してはこちらのウェブサイトをご確認ください。
OWN.公式サイト:https://web.own-dot.com/