4月から社名が「東京通信グループ」に変わり、ロゴマークやコーポレートカラーが一新されました。今回は、新体制でリスタートした東京通信について、創業から代表取締役社長CEOを務める古屋氏にインタビューしたいと思います。
昨年入社したフレッシュな私の視点で社長に色々聞いてみました!
「これまで」の東京通信
──東京通信は2015年に創業、今年で8年目になります。まずは、社長という立場から振り返ってみた感想を教えていただけますか?
古屋)とにかく創業からあっという間に現在に至っています。
事業や採用などを中心に無我夢中に奔走していた時期からコロナ禍も経て、上場してからはたくさんの期待と応援をいただいていると感じていますし、皆様のおかげで今日があると素直に思っています。
創業時からは想像できないような状況になっているかといえば、全くそんなことはなく、、、着実に「やりたいこと」「やれること」を実行して、良い仲間に集まってもらえていると思っています。まだまだ実現したい目標があるので、これからも必ず達成していきます。
──2020年には、設立5年でマザーズ市場(現グロース市場)への上場を果たし、2年経ちました。社長自身を含め、東京通信にとってどんな変化がありましたか?
古屋)やりたいことも多く、成果にも拘ってきましたが、上場をきっかけに「すべての面で期待されている」という実感や、「成長を加速させなければならない」という意識が強まりました。また、向かうべき方向性や到達すべき会社の将来像も具体化できたと思っており、これが一番の変化だと思っています。
この変化によって改めて、私を含め全社的に「価値観や社内文化を最適化しよう」とする動きに繋がりました。社内では様々な事業体やサービスがありますが、スムーズに全社でMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を再考・整理できるようになり、従業員間での価値観のすり合わせや、人材採用における指針もMVVに照らし合わせて実践しています。
──「これまでの東京通信」を社長はどう評価しますか?
古屋)創業メンバーがいまだに全員在籍していて、尚且つ活躍してくれていることを誇らしく思っています。「自分たちらしくやってきて、自分たちらしくいられること」ができていると思いますね。
創業から5年間でマネタイズ手法が「広告ビジネス」であるアプリ事業を中心として上場したんですが、上場後は他のマネタイズの手法も生み出すことを推進していて、まずは「課金ビジネス」に注力しています。
2021年には従量課金型のサービスをM&Aし、現在も新規事業で月額サブスクリプション型のサービス創出を模索していることについても、当社の文化や各々の経験を活かし、成功確率を高めて前進することができていると感じているので、「『自分たちらしさ』こそが、ノウハウとして身に付いている」と自負しています。「会社を大きくするよりも強くしたい」と願ってきた自分としては嬉しいことです。
「これから」の東京通信
──改めて、社長が仕事をするときに心がけていることや大事にしていることはなんですか?
古屋)心がけているのは、「準備を楽しくすること」です。大事にしていることは、「真剣であること」です。
例えば他者に対して、仕事を任せることや指導すること、評価するようなシーンでも、自身が真剣であれば正しく物事を伝えることができると思っています。
また、「ただミスや失敗をすること」と「真剣さが足りないが故にミスや失敗をすること」は全く違い、何事に対しても真剣であることで、後悔のない行動や一貫性を持った言動と判断ができると考えています。
──それを踏まえてですが、社長はどんな人と一緒に働きたいですか?
古屋)リーダーシップを持っていて前向きな方と働きたいです。ここでいう「リーダーシップ」とは役割としてのマネジメントの意味ではなく、すべての物事を能動的に、責任感を持って思考・行動できることを指します。
当社はホラクラシー経営(社内に役職や階級のないフラットな組織形態の意)で管理職が少ない組織であるため、従業員ひとりひとりが責任と裁量を持ち、スピード重視で、能動的に課題解決や価値創造することを好んでいます。
また、前向きであることも重要です。移り変わりの激しい世界で変化に対して柔軟に適応するには、前向きに継続する努力や、学び続ける姿勢が必要であると考えているためです。
──4月から社名やロゴマーク、コーポレートカラーの変更をはじめ、ホールディングス体制への移行、執行役員制度の開始など、さまざまな変化がありました。「一体なにがどう変わっていくのか?」社長の意気込みを教えていただけますか?
古屋)とにかく「スピード重視であること」、「変化適応力が強くあること」を意識しています。この考えによって、昨年は現取締役会長の外川との共同代表制から私単独での代表取締役社長に変わったことや、オフィスの集約・移転などの変化がありましたが、ホールディングス体制への移行も執行役員制度を開始することも自然な決断だったと考えていますので、意思決定の迅速化、事業により集中して取り組める環境の整備、次世代経営人材の育成に良い影響を期待しています。
ロゴデザインとコーポレートカラーの変更については、当社ビジョンである『Digital Well-Being』を実現するために『人々の心を豊かにするサービスを創造し続ける』というミッションを体現して、世界を代表する企業を目指すという想いを込め再構築しました。
──なるほど、まさに東京通信にとって「第二創業期」になるのだと感じます。上場以降、積極的に新規事業の立ち上げを行っていますが、グロース市場の上場企業のなかでも、子会社や事業数などが群を抜いて多く感じます。社長はどのように考えていますか?
古屋)創業来「事業創出会社であり続けたい」と考えています。また、それはデジタルビジネス・コングロマリットを目指す当社にとって、今後も変わることはないと思います。
当社としても私自身も、業界内でのホットワードや社会的なトレンドについては「当社が取り組むべきかどうか」または「どのようなポジションをとるべきか」を必ず検討するようにしています。
その検討結果によって新規事業として取り扱うか否かを判断し、状況によって即時着手できない場合や自社で完結できない場合は、投資という形で事業に関わることもあります。当社は「事業と投資の両輪をもって成長していきたい」と考えています。
ホールディングス化をきっかけに大きな変化があるとしたら、各子会社がより一層の団結をしたり、これまでとは違う目標を明確にすることができると思っていて、新たなる成果を生み出したり、中にはIPOを視野に入れて成長させるケースも出てくると期待しています。
また、次世代リーダーの育成機会の拡大、各々の成長・活躍に繋がる新たなチャンスが得られる点についても良い影響があると思います。
──最後に、社長は「これからの東京通信」をどうしていきたいですか?
古屋)「社内・外からより多くの期待と応援を得られる会社」にしたいと思います。
当社グループのパーパス(存在意義)は『創造によって世界中のエモーショナルを刺激する』です。
ビジョンに『Digital Well-Being』を掲げ、人々の心を豊かにするサービスを創造し続けるために、既存事業の拡大だけではなく、新規事業開発にも取り組み、市場の変化に対応したビジネスモデルを構築していく方針です。
ですので、世界の人々の不安や問題を解決していくサービスを提供し、組織としても社員が成果を出しやすい環境や文化をより強固なものにしていきたいと考えています。
そして、変化の多い現代に適応する組織で、多くのチャンスを捕らえて業績に反映していきたいと思います。
最後に
今回は代表取締役社長CEOの古屋氏にお話を伺いました。今まさに東京通信にとって大きな転換期が訪れたのだと思いました。こんな瞬間に立ち会えてとてもうれしいです!
新しくリスタートを切る東京通信グループを今後ともよろしくお願いいたします。
古屋氏のTwitterアカウントはこちら↓
@yukifuruya7359
東京通信グループ公式Twitterアカウントはこちら↓
@tokyotsushin